福岡では22日に櫛田神社で「すす払い」が行われましたが、今回は「すす払い」とはどういったものか解説していきたいと思います。
「すす払い」とは一年に一度、新年の神様である「年神様」をお正月に迎えるために、一年分の汚れを落とす大掃除のことです。
江戸時代などは竈や囲炉裏が室内にあり、天井などに「すす」がついており、これらを払って掃除していたことから「すす払い」という単語が今も使われています。
「すす払い」は大昔は神社や宮中などで行われていた行事でしたが、それを一般家庭も行うようになり現代でも年末の大掃除という形で「すす払い」の行いは残っています。
一般的な家庭の「すす払い」はおおまかに言うと、まず神棚を掃除しそれから他の場所を掃除するといった手順になるようですが、現代ではそもそも神棚があるご家庭のほうが少数なのでこの手順はもはや形骸化しているかもしれません。
また、「すす払い」は12月13日に行われることが多く、これは12月13日が「鬼宿日(きしゅくにち)」という鬼が宿にいて外を出歩かない日。鬼に何事も邪魔をされず一部を覗いて何事をするにも良い吉日とされています。
(結構、入籍、結納等の婚礼関係は逆に今日に行うことは凶とされている)