同じ名前の神社がたくさんあるのは何故?

同じ名前の神社ができるまで

いくつもある同名の神社は、元々は1つの神社だったそうです。最初の神社は、総本社などとも呼ばれます。そこの御祭神の分けて他の土地におまつりし、元の神社の名前を借りて各地に神社を建てました。これが、同じ名前の神社が各地にある理由です。
神様を分けることを「分霊(ぶんれい、わけみたま)」と言います。日本の神様は分霊によっていくらでも分けることが可能で、その力も衰えないそうです。そして、神様の分霊を他の場所に移しおまつりすることを「勧請(かんじょう)」と言います。このような神社の中には、総本社からの分霊をおまつりしている神社もあれば、分霊の分霊をおまつりしている神社もあるそうです。
また、勧請した理由の1つに、
「その昔、主な移動手段が徒歩だったので、体力的にも経済的にも遠方の総本社へのお参りが困難だった。そのため、勧請して同名の神社を各地に建てた。」
という説があります。

最も多い神社は?

「日本に多い神社仏閣名」トップ500 – 東洋経済オンライン
2016年のこの記事によると、トップ3は以下の通りです。

神社名 法人数 総本社
1 八幡神社 4,809 大分県宇佐市の宇佐神宮
2 稲荷神社 2,652 京都市伏見区深草の伏見稲荷大社
3 熊野神社 2,132 和歌山県の熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)

福岡で馴染みのある天満宮は24位、住吉神社は22位となっています。こうしてみると勧請された神社は多いです。みなさんのお近くの神社はいかがでしょう。

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