春分の日はお彼岸です

日本でいう彼岸(ひがん)は、春分・秋分を中日とし、前後各3日を合わせた合計14日間のことです。
お彼岸というと個人的なイメージとしては彼岸花(曼殊沙華)の咲く9月の秋のほうのみが印象的。

彼岸という言葉自体は仏教のもののようです。
仏教では比喩的に大きな川をはさんで向こう岸(彼岸)に仏の世界があり、我々は現世(此岸)にいると考えられていることからあの世を彼岸と言います。

ただし、彼岸の行事自体は日本独自のものでインドや中国の仏教にはないことから、民俗学では、元は日本古来の土俗的な太陽信仰や祖霊信仰が起源だろうと推定されています。

大昔の日本でも同じような行事が既にあったところに、仏教が外国から入ってきて、ご先祖様を偲ぶ日として現在の形のお彼岸となったようです。

自分自身深く考えてお墓参りなどをしている意識はありませんでしたが、下記のように世代をさかのぼるごとに2乗ずつ増えるご先祖のことに思いをはせ、この中のただ一人でもいなければいまここに自分自身が存在していることがなかったことを考えると、いままでよりはるかに心を込めて意味のあるお参りができそうです。

ご先祖の数に関する表

1世代前のご先祖2人関係:両親
2世代前のご先祖4人 関係: 祖父母
3世代前のご先祖8人 関係: 曾祖父母
4世代前のご先祖 16
5世代前のご先祖 32
10世代前のご先祖 1千 24人
20世代前のご先祖 104万 8576人
30世代前のご先祖 10億 7374千万 1824人※10億人越え

余談ですが、お彼岸に供え物として作られる「ぼたもち」と「おはぎ」は同じものですが、これらの名はお彼岸の頃に咲く牡丹(春)と萩(秋)に由来すると言われいます。

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