10月になると福岡では「筥崎宮放生会(ほうじょうや)」と言われるお祭りが毎年行われます。
博多どんたく、博多祇園山笠と並び、博多では三大祭りに数えられます。
放生会の歴史
放生会は、古代インドに起源をもつ行事で中国や日本にも伝えられたとされます。
「放生」という言葉の意味は、捕らえた魚や鳥を放してやるこという意味で、
流水が、水が涸渇して死にかけた魚たちを助けて説法をして放生したところ、魚たちは三十三天に転生して流水に感謝報恩したとの因縁が説かれています。
日本においては天武天皇5年(677年)に諸国へ詔を下し放生を行わしめたのが初見であるとされています。
持統3年(689年)には近畿地方を中心とする数か所に殺生禁断の地が設けられ、定期的に放生会が開かれるようになっていきます。
筥崎宮放生会
万物の生命をいつくしみ、殺生を戒め、秋の実りに感謝するお祭りです。
その起源は「合戦の間多く殺生すよろしく放生会を修すべし」という御神託によるもので、千年以上続く最も重要な神事だそうです。
見どころ
御神幸
2年に一度、御神幸(御神輿行列)が行われます。
今年はその2年に一度の年であり、約500名の奉仕により御下り(9月12日)と御上り(9月14日)が行われます。
露店
期間中はたこ焼き綿飴、新ショウガ、ヨーヨー釣りなどの露店が約500軒連なります。
毎年のべ100万人が訪れます。
開催期間:2019年9月12日(木)~18日(水)
アクセス:福岡市営地下鉄 箱崎宮前駅下車徒歩3分
西鉄バス 箱崎下車徒歩3分
〒812-0053 福岡県福岡市東区箱崎1丁目22−1