ひな祭りの行事。流し雛と神社。

桃の節句、いわゆるひな祭りの時期に、日本各所で行われるのが流し雛。

この流し雛は、桃の節句に川や海へ雛人形を流し送る日本古来の行事です。
雛祭の人形は,それで身をなでて穢れをはらったあと流し去る人形(ひとがた)(形代(かたしろ))という呪具の系統をひくものとされています。

この行事は源氏物語(文献初出は1008年)に出てくるほどに歴史は古く、同書には光源氏がお祓いをした人形(形代)を船に乗せ、須磨の海に流したという著述があるため少なくともその時期には既に存在していた行事と思われます。

福岡においては宮地嶽神社(民家村自然公苑)にて3月3日(日)午前11時より流し雛神事が行われます。
皆さまの願い事が込められた祈祷棒を和紙で作った雛人形に託し、桃枝に乗せて民家村の禊池へ流すことによって、罪・穢を祓い去る神事とのことです。

関連記事

  1. 「初穂料」や「玉串料」、神社に納めるお金の違いは何?

  2. 煤払いについて

  3. 厄払いについて

  4. 絵馬(えま)の習慣

  5. 都市部の屋上神社はめずらしくない?

  6. 福岡の神社と節分祭