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宗像大社中津宮巡り、福岡県宗像市大島での日帰り観光

離島「大島」にある「宗像大社中津宮」

福岡県にて知名度はトップ3に入るのではないかという神社の宗像大社。
その社はおまつりしている三女神に合わせて三宮(沖津宮(おきつぐう)、中津宮(なかつぐう)、辺津宮(へつぐう))に分かれており、これを総称して「宗像大社」と言います。

このうち中津宮(なかつぐう)については宗像本土より沖合11kmにある「大島」という離島に存在します。
大島は東西3.2km、南北1.7km、周囲15kmの福岡県で最大の島です。

上画像は大島の位置。折角なのでスマホで位置情報のスクリーンショットを撮っておきました。

夏頃からこの「宗像大社中津宮」参拝の計画をしていたのですが、週末は台風やら、それ以外の悪天候による延期に次ぐ延期のため秋になりようやく実行移すことができましたので、その際の過程を今回記事にさせてもらいました。

大島観光、及び「宗像大社中津宮」参拝のための参考なれば幸いです。

朝からフェリー乗り場へ

大島は離島なため、当然ながら交通手段はフェリー、旅客船のみ。
本島の「神湊港渡船ターミナル」から日に7便ほどの便が行き来しています。
車で「神湊港渡船ターミナル」に到着後、ターミナルの駐車場(第1~第3駐車場まであり)に駐車。
この駐車場、料金が12時間で300円と驚きの安さ。
あまりこういうフェリーなどには普段乗りませんが、離島観光用フェリーがある港の駐車場というのはこういう値段設定なのでしょうか。

その後、9:25の便に乗船。大人は片道560円でした。
ちなみに、現状ですと大島との行き来はフェリー「おおしま」、旅客船「しおかぜ」のどちらかで行き来できるようですが自分が乗った9:25便はフェリー「おおしま」でした。

フェリー、旅客船の時刻表。

フェリー「おおしま」

上記画像も含めてフェリー情報は2018/11現在の情報になります。
情報は時が経つと変わる可能性がありますのでご注意ください。

フェリー「おおしま」内の感想(行き)

フェリー「おおしま」には出発時間5分前くらいに時間ギリギリに乗ったのですが結構な人が乗っておりました。
夏などは海水浴場が大島にあったりもするので、秋になったこの時期なら観光客も減ってフェリー内も空いているのかなという期待もあったのですが、その目論見はハズレ。

2階席。もうめっちゃ混んでる。

というかこの「おおしま」、定員が245名とホームページ上で記載しながらの着席できる席の数は100もなさそうに見えました。
だいたいですが、1階の室内に50席(飛行機のような割とふかふかな座席)、2階の吹きさらし席50席(駅のホームにあるような椅子)くらいの席がありました。
ちなみに、座れなかった人は立ち乗りです。

2階席。降り際に人が座ってない時を撮りました。席が少ないですねー。

出発ギリギリに乗船した自分などは当然立ち乗りで、バスと変わらない状態という。
この規模のフェリーはこんなものなのか。
なので、座りたいという人は港に早めに到着して、乗船も早目を推奨です。

信じられないほど海が穏やか。波が皆無。

川のごとき穏やかな海。そのおかげか誰も酔わない優しい世界。

大島着港間際。なんか遠目にもう中津宮っぽいのが見えてます。

快晴の海はやはり素晴らしく、景色を堪能しております。
ちなみに座席に座ると景色はほぼ見れなくなりますので、行きについては立ち乗りで正解だったかと思います。

天気が良くて日差しが眩しいくらいでしたのでちょっと薄着で来たら、11月の海風はぼちぼち寒かったという最初の誤算を味わいつつ、およそ30分ほどで大島に到着。

到着、そして悲劇、からの無茶の始まり

無事に到着、まずは大島観光関連のパンフレット(島内地図あり)をゲットしつつも計画に沿ってレンタサイクルを借りようと受付にいきました。
ちなみに、島内観光の交通手段としては以下があるようなのですが、今回はレンタルサイクルを選択しました。

交通手段リスト

レンタカー・・・まあそんなにお金かけないでいいかなという事で却下。あと見知らぬ土地で狭い道とかに入ってしまったときも怖く。
みなとタクシー・・・自分のペースで好きなだけ観光地を見て回りたく、かつ最初に行く予定の宗像大社中津宮もすぐ近くだったのもありだったのでまあタクシーは使わないでもいいかなと。
海上タクシー・・・はじめは内陸の観光ばかりなのでこれもなし。
レンタルサイクル・・・1日借りても500円、自分のペースで観光できる電動付き。これですわ。

ということでレンタルサイクル借りようとしたのですが、まさかの全て貸出中。
朝の10時頃というのが時間的に間が悪かったのか、単純に運が悪かったのか。

フェリー降りた直後のターミナルにあるバス時刻表。

上記以外にもバスがありますが1時間に1本くらい程度。
まあ、あとから考えればある程度この1日乗車券買っとけばよかったなと思ったのですが。

とはいえ所詮、東西3.2km、南北1.7km、周囲15kmという島、歩きでも問題あるまい。
と考えて徒歩での観光を強行したのですが、これが悲劇の始まりでした。
距離的には大したことがなくても大島には高低差という恐ろしいトラップがあったのです。

観光用のパンフレットの1つ。
とりあえずこのマップのA→B→C→Dの順番で観光が今回の目標としています。

ここでのワンポイントアドバイスですが水筒で飲み物を持ってきていない方はターミナルの自動販売機で飲み物を買い込んで置いたほうがよいです。
島内の各観光地はちらばっておりますが、各所トイレはあれども自販機、売店はないため飲み物不足が必至です。
飲み物がないと多分夏場は地獄に。

元気なうちに中津宮にお参り

気を取り直して、早速徒歩にて今回のメイン観光ポイント「宗像大社中津宮」へ。
港から徒歩5分くらいで付きました。

鳥居をくぐると10メートルほどの直線通路となりその先に小さな橋があります。
そして、その横に手水舎が設置されております。

手水舎。手水舎の使い方マニュアルはあると地味に嬉しいやつ。

手水舎の横には割と急な階段があり、こちらを登り切ると拝殿が見えます。

階段を登りきったところ。

拝殿、本殿の横に周り込んでの1ショット。

日露戦争の日本海海戦を1905年(明治38年)5月27日、沖津宮の神官に仕えていた佐藤市五郎さんが、樹上から日露戦争の日本海海戦目撃していたとのことで彼の見聞きしたことが『沖津宮日誌』に記されています。
こちら中津宮の目立つところに配置してありました。

ちょっとした余談ですが、今年すでに福岡県内の有名所な神社を10~20ほど巡っていますが、各所で引いたおみくじでまだ一度も大吉を引けておらず。
基本、小吉、末吉、吉のみとなっております。これは何かが起こっているに違いない。今度神無月に出雲大社行って神様たちに聞いてくるか。
当然ここでも末吉。

ご参拝を済ませて、御朱印をゲット。中津宮、沖津宮遥拝所とのセット御朱印で600円。

さらに中津宮について更に詳しく知りたい人はこちらのページを見てください。

大島観光をあまく見た末に気づいたミス

次に向かうは「御嶽山展望台」なるところ。おそらく大島で一番標高が高いのではないでしょうか。
そしていきなりのミス。観光マップにもある間違いやすい道で普通に間違った通路を行く。そして引き返す。

先程一度載せた観光マップですがこれの間違いやすいポイント①地点(上記画像上に赤丸つけてるところ)でまんまと間違えるという失態。

気を取り直して展望台にあらためて向かいます。
徒歩ということで舗装された道を無視してのショートカットコースを選択。”The 登山道”という道筋をたどります。

スルーしてしまい道を間違った御嵩宮(山のてっぺんの神社)参道入口。
手作り感あふれる鳥居とこれが言っては悪いが地味で完全に見逃しました。

そして、鳥居をくぐるとすぐこんな道に。この時点で湧き上がる不安感。

そして、ここからが非常に辛かった。
距離的には1kmないくらいだったのですが、とにかく傾斜の角度が常に30度からひどいところは45度くらいの階段、坂道。
とりあえず200mくらいで太ももがはってきて、足をあげるのが辛くなってきます。
更に進むと足の痛さから腰の痛さにもレベルアップ。たかが1km程度かと思ったら思わぬ落とし穴。

徒歩で、このコースを選択は完全に選択ミスということに気づくもて手遅れ。

基本こんな上り階段&坂道が数百メートル続きます。

途中にスズメバチ注意の看板を発見。なるほどねーちょっと時期ずれてるけどスズメバチ出るのかー。
今の足腰へのダメージ感見ると逃げ切れる気がしないねー。

まだまだ続く登山道。しんどい。

さらに途中にレスキューポイントなるものの看板を発見。
なるほどねーレスキューポイントとか必要な道なわけねー。
あとイノシシもでるのかー。
スズメバチに続き疲労により全く逃げ切れる気がしないねー。

絶景で貸し切りの御嶽山展望台

想像以上の体力と精神力を使いつつも、展望台に到着。
苦労した甲斐もあり、快晴日のこの場所はかなりの絶景ポイント。
しかも誰もいない貸切状態。
そして快晴のために沖ノ島も見えるというラッキーもあり。

快晴に付き、展望所からの眺めは最高。
しかも貸し切り。

遠方も綺麗に見えます。夏場であれば暑さで空気が歪んでたかも。

あきらかに沖ノ島へ向かって立つための台座が。
沖ノ島眺めポイントっぽい。

遠いけども見えたー。あれ沖ノ島か。
しかし遠い。

非常に残念なことに沖ノ島は世界遺産になってから関係者以外は上陸できなくなったため、もはや大島から遠目に見ることしかできません。
以前は申込みした男性のみ(女人禁制につき)年に一度は上陸できたのですが。

あとからレンタルサイクルですいすい登って来られた人達が。
自転車。うらやましい。
ただ、この展望台の問題点としてはベンチはあっても屋根がなく、昼間は日陰がないことかなと。
夏場は地獄の体を晒していそう。特に登山してきた人たち。

絶景で割と人がたくさんの風車展望所&砲台跡

展望台で一休みしたあとはのんびりと大島北端の砲台跡に向かいました。
牧場の牛とか見ながらのんびりと。ほぼ下りのため展望台と違って割と楽ちん。
砲台跡は日露戦争時の砲台跡だそうで、その時の石碑などありました。



牛に和みつつ展望所へ歩いて移動。のんびり草をむしゃむしゃしています。
おなかすいてるので自分も牛肉が食べたくなる。

砲台跡。あの穴ぼこに当時は砲台があっとようです。

見た感じ3つほどしかない砲台跡。
3つで足りたのか。昔はもっとあったのか。

全ての砲台に続く道野中心にはトーチカ(防御陣地)跡のようなものも。


トーチカ内部。冒険心をくすぐられる閉所構造。

遠目にずっと見えていた風車。風力発電?とかしてるのかな、、とか思いつつ近づいてみると、、、。

羽の部分がなんか丈夫で重量感あふれる金属。しかも膜みたいなもの貼ってない。
そして風がほとんどなくても動いている。これ本当に風で動いてる?みたいな感じ。

整備されていない遊歩道によるダメージを受けつつ沖津宮遥拝所へ到着

砲台跡をあとにして次は沖津宮遥拝所へ遊歩道を使って移動します。
この道がこれまでで一番の悪路で、基本的には下りだったのですが、道はデコボコ、拳大の石がゴロゴロという感じで足の裏が痛くなりました。
なんとか突破して到着。この時点で結構な疲れ具合です。

すっごい普通の道路の脇に沖津宮遥拝所の看板発見。

本当に海の脇に遥拝所発見。すっごい質素な感じ。人も皆無。

手水舎などもなし。鳥居と拝殿があるのみ。

沖津宮遥拝所は本当に周りに何もなくお参りして、周り見渡して終わり的なところでした。

やり遂げた感と疲労感を同時に覚えつつも帰宅

その後は、フェリー乗り場に舗装された道路をたどって移動。
舗装された道路の素晴らしさを実感しつつ、フェリー出港から若干早目で到着。
帰りは14:40のフェリーでしたが、10分くらい前に着くと来るときには座れなかった室内椅子(個人的一等席)に無事着席することができました。
帰りはもうあんまり疲れてたので寝てしまいました。

終わってみるとかなり面白い観光になったのかなと、疲労も含めて思いました。
今度は時期を考えて、夏の海水浴とかでも来てみたいかなとも。
ただし徒歩での移動はもうしない(一番の教訓)。

kamihotoke

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