「宗像大社中津宮」(むなかたたいしゃなかつぐう)- 福岡県宗像市大島

「宗像大社中津宮」について

福岡県にて知名度はトップ3に入るのではないかという神社の宗像大社。
宗像大社は天照大神の三柱の御子神をおまつりしています。三女神のお名前は 田心姫神(たごりひめのかみ)、湍津姫神(たぎつひめのかみ)、 市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)と申し上げ、田心姫神は 沖津宮(おきつぐう)、湍津姫神は 中津宮(なかつぐう)、市杵島姫神は 辺津宮 (へつぐう)におまつりされており、この三宮を総称して「宗像大社」と申します。

このうち中津宮(なかつぐう)については宗像本土より沖合11kmにある「大島」という離島に存在します。
大島は東西3.2km、南北1.7km、周囲15kmの福岡県で最大の島です。

ちなみに神社巡り時の様子をこちらのブログにも記載しております。

ご祭神

田心姫神(たごりひめかみ)沖の島・沖津宮(長女)

湍津姫神(たぎつひめかみ)大島・中津宮(次女)

市杵島姫神(いちきしまひめかみ)宗像市・辺津宮(3女)

この宗像三女神は道主貴(みちぬしのむち)とも呼ばれており、「道」の最高神として航海の安全や交通安全などを祈願する神様ともされています。

鳥居

大変大きな石造りの鳥居。

境内

綺麗に手入れが行き届いております。

日露戦争の日本海海戦を1905年(明治38年)5月27日、沖津宮の神官に仕えていた佐藤市五郎さんが、樹上から日露戦争の日本海海戦目撃していたとのことで彼の見聞きしたことが『沖津宮日誌』に記されています。
こちら中津宮の目立つところに配置してありました。
頑張って時間かけて読みましたが、現代人でもギリギリ読めるかくらいの文章。

日本海海戦当時の沖津宮日誌。

拡大画像。漢字とカナの文章ですが、現代人でもなんとか読めます。

「宗像大社沖津宮遥拝所」

以前は申込みした男性のみ(女人禁制につき)年に一度は上陸できたのですが、非常に残念なことに沖ノ島が世界遺産になってからは関係者以外は上陸できなくなりました。
もはや大島から遠目に見ることしかできません。

個人的には世界遺産として後世に残すも大事ではありますが、神様がおられる神社というものの主目的であり大切な事は人々の参拝にあると思っております。
島自体がご神体にしても直に社への参拝が許されずに遠目に島を眺めるだけという、果たしてそれはもう神社なのか。

御朱印

中津宮にて頂きました。沖津宮遥拝所の分と2つ合わせて600円の初穂料。
この形はもう見開きでもらうしかないという御朱印。

来訪時の交通機関について

「神湊港渡船ターミナル」までは車、そこからフェリー、旅客船にて渡航します。
「神湊港渡船ターミナル」の駐車場は料金が12時間で300円と驚きの安さ。
現状ですと大島との行き来はフェリー「おおしま」、旅客船「しおかぜ」のどちらかで行き来できます。
大人片道560円にて。

上記画像も含めてフェリー情報は2018/11現在の情報になります。
情報は時が経つと変わる可能性がありますのでご注意ください。

周辺のお店等

中津宮周りはまだ船着き場も近くお食事、お土産屋さんなども多々あります。
沖津宮遥拝所周りは本当に何もなし。

場所

〒811-3701 福岡県宗像市大島1811