岩屋神社(いわやじんじゃ)- 朝倉郡

岩尾神社(朝倉郡)について

朝倉郡の岩尾神社(いわおじんじゃ)は福岡県朝倉郡にある神社で、日本の始祖神とも言うべき夫婦神の伊奘諾尊(イザナギノミコト) / 伊奘冉尊(イザナミノミコト) / 天忍穂耳尊(アメノオシホミミノミコト)の三柱を祀っている神社となります。

神社の起源について

こちらの神社の起源は1500年ちかく前にまでさかのぼります。

西暦547年(明天皇8年)、光輝くものが天から岩屋の岩上に降ってきて、それを宝珠石と名付け岩屋神社のご神体として祀り神殿を作ったことがはじまりらしいです。(完全に隕石である)

個人的にはご神体うんぬんよりも隕石として地球外の鉱石かもしれないというところに心が躍りました。

また、この岩屋公園、山中で修行をする修験道の行者「山伏(やまぶし)」の修行場のひとつでもあったとのこと。

公園ということで事前情報では緩やかなハイキングコースかと思いきや、実際に現地につくと完全に登山だったのはこういう背景があったからなのだなと現地で納得(すっごいラフな格好で行って参拝に苦労、服装について多少後悔しながらも)でした。

下記が鳥居入り口横にあった公園内の地図です。広さが伝わってくるやつ。

公園マップ。広い。マップで見ると可愛らしい道筋に見えないこともないですがだいたい全部階段と坂道(舗装なし)です。

鳥居くぐってすぐ結構な坂道で驚きました。写真だと伝わりづらいですが45度くらいの坂道です。

また、岩屋神社本殿自体は、元禄11年(1698)に福岡藩四代藩主黒田綱政によって建立されましたので神社の起こりと比較すると割と最近?のもののようですね。

宝珠石

御神体として祀られている石(恐らく隕石)、ではありますが直接目にすると目が潰れるという恐ろしい言い伝えのため社の中で更に薦(こも)に覆われて鎮座しております。

宝珠とは、仏の象徴を示す仏教用語で、何でも願いが叶う不思議な宝石という意味らしいので、神社としては異例ですがご利益「何でも」みたいな状態です。

お地蔵さん群

この神社の道筋はお地蔵さんの数がすごく、元々の神仏習合であった名残がものすごく感じられます。

ただし、明治維新後の神仏分離令により行われた廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)運動により、仏像群などは破壊され谷底に投げ捨てられたりしました。

その後、仏像・石塔などが、村人によって、川からわずかに拾い出され安置されましたが、拾い出された石像のほとんどには、首がありませんでした。

なので、首なしのお地蔵さんも多々見受けられます。夜来たら絶対怖い感じになってました。

各社への参拝道程

この神社は基本的には社が見えた時点で見上げる形が標準です。常に上り坂、上り階段の末に到着。雨のあとは階段とかかなり滑りました。


気合を入れて登ることを決意させる見た目。


なぜ崖の隙間に社を。


もはや手すりすらなく、鎖が。

御朱印

残念ながら社務所のようなものはなく御朱印はもらえませんでした。

というか土曜の午前中ずっとうろうろしてましたが関係者、参拝客どちらも全く人がいないという状態。

一山貸し切り状態だったので、結構気楽でしたが。

来訪時の交通機関について

JR筑前岩屋駅というのが最寄りなのですが、気軽に参拝するなら正直にいうと車のほうが良いかと。

駅から2,3Kmの距離ですがだいたずっと上り坂です。道自体は舗装された道路ではありますが、結構体力を使いそうな道筋でした。

周辺施設

周辺は基本的には山、ただしお隣に「東峰村宝珠山岩屋キャンプ場」があり、コテージあり、自前テントを張る場所あり、オートキャンプできる場所ありで基本どの形式のキャンプにも対応しているようでした。

キャンプに来た人が軽い登山がてら参拝というのも一つの手かなと思います。

実際キャンプ場敷地から岩屋公園までのショートカットコースもありました。

場所

〒838-1701 福岡県朝倉郡東峰村宝珠山4150