惣社八幡神社(そうしゃはちまんじんじゃ) – 京都郡

惣社八幡神社の由来

この神社は、古代において、豊前国内に鎮座するすべての神々を集めて祀ったことに由来する神社で、隣接する豊前国府との関わりも深い神社です。
 古代の地方行政単位「国」の長官として中央から派遣された「国司」が、任地に赴任後、最初に行うのが、国内に鎮座する神々を巡り、平安を祈願することでした(国司巡拝)。しかし、平安中期以降はその労を省くため、国府に近い場所に国内神社の神々を「総て」集めて祀る神社を設け、それを参拝することで巡拝に代えるようになりました。これが惣社(総社とも表記)で、神社の名称はこのことに由来しています。
 元来は当地の地神を祭っていたと思われますが、平安時代に八幡神を祭るようになったものと思われます。そしてこの八幡社に惣社を合祀したため惣社八幡となったのでしょう。なお、近年の数回にわたる発掘調査によりこの神社の北東に豊前国衛の所在したことが確かなものとなりました。豊前国衛の所在に関して諸説もありますが、この惣社八幡の存在も国衛の国作説の根拠の一つとなっています。
 明治時代の社格では旧郷社となっています。

アクセス

行橋駅からバスで18分
豊津入口から徒歩で20分
住所
〒824-0125  福岡県京都郡みやこ町国作 MAP