櫛田神社の概要
櫛田神社といえば毎年7月1日から15日に行われる福岡の代表的な祭り「博多祗園山笠」を祭事としている神社です。
博多祇園山笠博多っ子からは「お櫛田さん」の愛称で親しまれている、博多の総鎮守です。
山笠の時期に各地で展示される「飾り山」も、ここでは一年中見ることができます。
その他にも10月の「博多おくんち」などの祭事も行っています。
博多の中心部に鎮座し、川端商店街・キャナルシティ・博多リバレインに通じ、博多川の向かいは中洲歓楽街に接しています。
櫛田神社の御祭神
祭神は三神で、
正殿に大幡主命(おおはたぬしのみこと)
左殿に天照大御神(あまてらすおおみかみ)
右殿に須佐之男命(すさのおのみこと)
が祀られています。
全国には同名の「櫛田神社」が存在しますが、
それらの神社では「櫛名田姫(クシナダヒメ)」を祭神としていますが、
この櫛田神社では櫛名田姫は祀られていません。
櫛田神社の由来
博多の総氏神様としては最古の歴史を有し、天照大御神の奉祀についてはあまりにも古く、『史実に徴す由もないが、孝謙天皇天平宝字元年(757年)託宣によって主祭神の大幡主命を鎭祭し、天慶4年(941年)藤原純友が乱を起こすやいなや、追討使小野好古は山城国祇園舎に神助を祈願し、戦勝奉賽のため須佐之男命を当社に勧請した』と言われています。
しかして三社格別に建立並び社頭の輪奐結構(りんかんけっこう)を極めていたが、屡々の兵火に罹り荒廃せるを、天正15年(1587年)、時の太閤豊臣秀吉公が博多復興にあたり現在の社殿の建立寄進がなされました。
その御神徳は、古来より不老長寿・商売繁盛の”お櫛田様”として人々から篤い信仰があります。
・天平宝字元年(757年)、松坂にあった櫛田神社を勧請
・天慶4年(941年)、藤原純友の乱の平定後に素盞嗚神を勧請
(もしくは、肥前国神埼の櫛田宮を日宋貿易の拠点とした博多に勧請した)
・戦国時代に荒廃
・天正15年(1587年)、豊臣秀吉により復興とともに社殿が造営
・明治24年(1891年)、県社となる
ご利益
縁結び
商売繁盛
不老長寿(健康)
厄除け
見どころ
・節分大祭(2月)
毎年節分の日には日本一の大きさの「おたふく面」が飾られます。
・博多祇園山笠 (7月1日~7月15日)(国重要無形民俗文化財)
山笠を担いで市内を回る奉納行事のひとつで、博多を代表する祭りです。
起源は諸説ありますが、「仁治2年(1241年)承天寺の開山聖一国師(しょういちこくし)が、当時博多に流行した病魔退散の祈願をした時、施餓鬼棚(せがきだな)に棒をつけて町人が担ぎまわった」という故事を祇園祭に取り入れたとする説が通説です。
境内には飾り山笠が展示されています。
・博多おくんち(10月下旬)
「くんち」とは九州北部における秋祭りのことで、収穫を感謝する意味で行われます。
櫛田神社では牛車、稚児行列、ブラスバンドなどによる御神幸行列が披露されます。
その他
・博多歴史館
櫛田神社にまつわる資料が保管されています。
開館時間:10:00~17:00
入館料:300円
・霊泉鶴の井戸
本殿の地下から湧き出ており、不老長寿の効果があるそうです。
・櫛田の銀杏(ぎなん)
こちらも不老長寿のシンボルとされる御神木
・力石
昔から力士による石の奉納が行われています。現在の有名力士の名前も見ることができます。
櫛田神社へのアクセス
交通機関
JR博多駅よりバスで5分、徒歩15分。
空港より車で20分、バスで25分。
キャナルシティ博多前バス停より徒歩1分。
住所
・福岡市博多区上川端町1−41