高良大社(こうらたいしゃ)- 久留米市

「高良大社」(こうらたいしゃ)について

筑後国「一の宮」となっている神社になります。
「一宮(いちのみや)」というのは、ある地域の中で最も社格の高いとされる神社のことです。
また、筑後国というのは日本の旧国名(昔の都道府県的な)で福岡県は筑後、筑前、豊前で構成されています。
(豊前は現代の大分県も入ります)

なので、「高良大社」筑後国の中で一番格式が高い神社ということになります。
ちなみに筑前の「一の宮」は「筥崎宮」と「住吉神社」の2つ、豊前の「一の宮」は大分県の「宇佐神宮」となっています。

実際に参拝に行くとわかりますが、高良山という一山自体が「高良大社」そのものといってよい立地になっています。
同山中および山麓には祇園山古墳、礫山古墳、高隆寺跡、御井寺跡、伊勢天照御祖神社、高牟礼権現、宮地嶽神社、桃青霊神社、愛宕社、琴平神社、厳島神社などが点在しておりその山頂に「高良大社」の本殿が座する形となっておりこれを全て回ると1日以上はかかるかもしれません。

実際、もう高良山は神社だらけの御山といった感じ。

ご祭神

高良玉垂命(こうらたまたれのみこと) 厄除け・延命長寿・交通安全はじめ生活全般をお守りくださる神様として篤く信仰されてきました。

ただ、高良玉垂命(こうらたまたれのみこと)は朝廷から正一位を賜っているものの「古事記」「日本書紀」などには登場しておらず、正体が誰であるかに関しては古くから論争があるという面白い神様です。

武内宿禰説、藤大臣説、月神説、物部祖神説、中臣烏賊津臣説、芹田真誰説、新羅神説、綿津見神説、彦火々出見説、水沼祖神説、景行天皇説など諸説があり、一言でいって割と謎な神様。

朝廷から正一位を賜っているということは由緒ある神様なはずなのですが。

八幡大神(はちまんおおかみ) 清和源氏、桓武平氏など全国の武家から武運の神(武神)「弓矢八幡」として崇敬を集めた[1]。誉田別命(ほんだわけのみこと)とも呼ばれ、応神天皇と同一(神霊)とされいます。

また神仏習合した後では、八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ)と称された神様で戦国時代のドラマとかで武将が「南無八幡台菩薩」(なむはちまんだいぼさつ)とかいってるのはこの神様ですね。

住吉大神 福岡市内の人間にはなじみの深い住吉神社の「すみよしさん」です。
『古事記』『日本書紀』のどちらにも登場するメジャーな神様。
黄泉の国から帰った伊弉諾(いざなぎ)が禊を行った際に生まれたといわれる神様で、前述の八幡大神(はちまんおおかみ)こと応神天皇の母親である神功皇后に信託を授けた神様でもあります。

境内

鳥居

入り口の鳥居。
とりあえず見て分かると思いますが、この階段はかなり足腰にきました。

上からみたところ

ただし、ご心配は無用。
体が不自由な方、お年寄り、ものぐさな人のためにスロープカー(モノレール)が設置してありますので安心して参拝できます。
写真の左側に階段の手すりのようなものが見えると思いますが、それはスロープカーのレールです。
ただし、スロープカーには運行時間があり現時点では「9時〜15時」とのことですのでお気をつけて。
絶対に使用するという事情があるなら先に電話なりで問い合わせたほうがよいかと思います。

展望台

久留米は高さのある建物がないため、晴れ渡る日の景色はキレイで久留米の街が一望できました。
晴れの日はかなり気持ちよく景色が拝めます。
下の売店、駐車場を見下ろした写真

遠目の街を写すとこんな感じ。ここはやはり晴れの日に来るのが吉。

 

拝殿正面

拝殿正面なのですが、運がよいのか悪いのか「川渡祭(かわたりさい・別名へこかきまつり)」の少し前の日だったこともあり、お祭り用の「茅の輪(ちのわ)」用の型?のような物が。写真写り的にはちょっと残念な感じも。

この「茅の輪(ちのわ)」をくぐり、ご祈願(お祓い)を受けると、高良の神さまのお力によって災難をのがれ、大難を小難に、わざわいを福に転ずると昔から言い伝えられています。

御朱印

初穂料は500円でした。

来訪時の交通機関について

基本的に車一択となります。
山頂にあり、直通の公共の交通機関は特になし。
その分、山中に駐車場がたくさんありますので止める場所には困らないかと。

ただし、 お正月や祭典の日には、JR、西鉄の久留米駅より「高良大社直行臨時バス」を運行しているようです。

周辺のお店等

鳥居の前に売店があります。軽食も取れて、飲み物、食べ物も売っています。
持参がなければ、夏場はここで水分補給が吉かと。
余談ですが、売店で自分は自分はポカリスエットを買いましたが、ここで久々に同系統のスポーツドリンク「エネルゲン」を見ました。地味に感動。

場所

〒839-0851 福岡県久留米市御井町1