八幡古表神社(はちまんこひょうじんじゃ) – 北九州市

八幡古表神社(はちまんこひょうじんじゃ)について

八幡古表神社(はちまんこひょうじんじゃ)は福岡県築上郡吉富町小犬丸に鎮座しています。すぐそばには山国川が流れており、川を渡れば大分県中津市です。

縁起は欽明天皇の御宇六年(西暦545年)に遡り、神功皇后の託宣により息長大神宮と称して、まずはじめに八幡宮が鎮座し、脇殿には住吉宮が祀られました。細男舞・神相撲(木彫りの御神像が舞い、相撲を取る当社の伝統行事)の神々を祭る古表社の起源は、少し時代が下ってからで、天平十六年(西暦744年)のことです。それ以来、八幡宮古表社、古表八幡宮などとも呼ばれ崇敬されてきましたが、現在では八幡古表神社と称しています。

神功皇后が黒牛にまたがった姿の御神像、細男舞・神相撲四十七体の御神像、細男舞・神相撲の行事と三つの国指定重要文化財を有しており、また江戸時代には、代々の中津藩主からの崇敬も篤く、御神衣や刀剣類などその関係の宝物も多数保有しています。

由来

中津川(山国川)の辺に玉手翁(たまてのおきな)という者が住んでいた。神にも等しい美しい心を持った人格者であったが、欽明天皇六年九月二十一日吹出の高浜を散歩していたところ、美しい白雲が西の方より飛来し明月の如く光り輝く女神が乗っておられた。翁はすぐに神である事を察し畏れ拝んだ。すると次のような神託があった。

「吾は息長帯姫なり。昔、三韓征伐のおり軍卒集まり難しにより諸国を歴視し此の所に来りて海辺の石(後、皇后石と呼ぶようになった)の上にて諸国の神々を祭る。よりて軍卒多く集まり船をも調達、険浪を渡り三韓を伐つ。しかるに後世これを知る者なし。今よりこの良き地に住みて永遠に国家国民を守護せんとす。汝此の所に社を建て吾を祭れ」

翁は平伏して再拝、早速社殿を造営すべき土地をさがしたが、自分の支配するこの土地が神様の選ばれた所だけあって、人々も心豊かで海陸の幸にも富んでいる事に大そう喜んで、吹出の高浜の島の最も荘厳な所を選び、社殿を建て、息長大神宮と称してお祭りした。

住所

〒871-0802 福岡県築上郡吉富町小犬丸353−1

●電車でお越しの方
・JR吉富駅より車で3分、徒歩15分
・JR中津駅より車で10分弱

●車でお越しの方
・東九州自動車道豊前ICより約15分
・中津ICより約20分
・上毛スマートICより約10分